中原中也といえば

a0009919_437121.jpgピカレスクといえば……シリーズ3

ヤギ男。
繊細な面立ちのナイーブな少年のイメージで通ってしまっているが
実像は……どうだろう?

昔、詩人といえば、タダ酒飲みと相場が決まっていた。
虚言癖の啄木もひどかったが、
わけてもヤギ男の酒癖はひどかった。

山岸によると、
太宰治は中原中也のことを
「ナメクジみたいにてらてらしたヤツで、とてもつきあえた代物じゃない」(太宰)
「羽織と対の大島を着ていて、それが、電灯にてらてら光るんだ。安ものの感じだ。ほんとに蛞蝓を感じて、とてもたまらなくなって、表に連れだして酒を飲むことにして、屋台店にはいったのだ。ところが、ひどく酔ってきてぼくにからむのだ。いちおう、相手をしていたのだが、やりきれなくなって置いてきぼりをして逃げ出したが、あれほど厭な奴はいないね」(太宰)
とこぼしていたらしい。
「太宰は、これほど中原中也を嫌悪した。」(山岸)

a0009919_1084163.jpg猪瀬直樹「ピカレスク」は、「青い花」会合当時の中也の酒癖の悪さを伝えている。
(特にエリートに対する鬱屈した気持ちがあったらしい。)
酒の席で、太宰はヤギ男に
「何だ、おめえは。青鯖が空に浮んだような顔をしやがって。」とからまれたらしい……
草野や檀とはガラス窓を割るぐらいの取っ組み合いもあったらしい
文字通り、日本のアル中ーる・ランボー者
もともと、酒癖&性格が悪かったから
愛人長谷川泰子が、エリート小林秀雄に走ったのか~
あるいは、そうなったから、酒癖&性格が悪くなったのか
あるいは、ただの偶然か
それは、わからないが。

note………
ちなみに長谷川泰子は、小林とも別れる。
安岡章太郎談によると、長谷川が掃除狂で、
小林が逃げ出したと言われているが、
甚だあやしい。

ピカレスク―太宰治伝
猪瀬 直樹
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4 時代に選ばれなかったマイナーな作家たちよ
4 重ねられた真実
5 誰も書かなかった真実の太宰


人間太宰治
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山岸 外史
筑摩書房 (1989/08)
在庫切れ

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by qsso | 2004-09-14 18:47 | 太宰治 | Comments(0)
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