酒井隆史「暴力の哲学」

ボクの思いつくままに、ザーッとキーワードを並べてしまうと
次のようになる。
不安と恐怖
市民の敵は市民
孤立化された市民たちは、幸福ゲームという相互恐怖のなかで愉快なバトルロワイアル
マスキュランのダツコーチク
正義のジェンダーフリー論
マルコムX、ファノン、キング、ガンディー、ニーチェ-フロイト

本書は、哲学とは題されてはいるが、哲学ではなく、いわゆるオサレ系現代思想の本だ。


「不安」

不安から振るわれる暴力
しかし、不安とは「安心しても安心できない」状態(ツチケン)のことだ。
つける薬があるとは思えない。
安心と不安は表裏一体なのだ。



マスキュランのダツコーチク

「「男らしさ」は、たぶん、現代における一つの大きな病になっているのではないか。」( 22頁)
マスキュランこそが、暴力を……
正義のジェンダーフリー論

小谷野と橋本&フェミニズムをガムテでつなごう
走り屋っぽくぐるぐる巻きに……


ニーチェ-フロイト

だからマスキュランは弱さのスティグマ
正義のジェンダーフリー論は強さのスティグマ

マスキュランに対する嫉妬こそ、民主主義=総動員暴力(国家・サイエンス)へ
マスキュランに対する嫉妬(劣等感)こそが、暴力を
マスキュランに対する嫉妬(劣等感)こそが、マスキュランを

だから、酒井は、ニーチェにかこつけて
「弱々しく現実を肯定する驢馬を」セコイと嗤う(92)。
カッコイイー
ほーら~
ここでも
「「男らしさ」は、たぶん、現代における一つの大きな病になっている」はずだ。
マスキュランに対する嫉妬(劣等感)こそが、マスキュランを生む。
あーあ
弱いねぇボクたちって

で、結局、この本の主題は何かというと
これは大庭健が、ムカシ言った
「解体されるべき権力と、コミュニケーションを支えている力と、一体どこで区別するんですか」( 21頁)
ってこと……


フーコーにとって、知は隷属を強いる力だった。

アーレントもダメ
フーコーも結局ダメ
資本主義の問題も分かった。
功利主義的倫理の限界も分かった。
サバルタンも分かった。
ブラックカルチャーもスチュアート・ホールも分かった。
マルチチュードも分かった。
〈帝国〉も分かった。
インナーシティー(ゲットー化)も分かった。
学歴アパルトヘイトも分かった。
自分が「役に立たない」、あるいは「廃棄可能な人間である」ことも分かった。
文化資本(プルデュー)も、重層決定(アルチュセール)も分かった。
貧困の根絶は貧困「人」の根絶が普遍の原理だということも分かった。

はあ。
さて、はて、どうしますか?
そのあと、どうしますか?
キングのように民衆をアジりまくりますか?
ガンディーになれるように入信しますか?
修行しますか?

酒井は、先の大庭の問いに
自らのために生産し確保する労働と関連しているか?どうか
むしろ生活のレベルでの自律的活動……
などと寝とぼけたことを言っている。
あーあ。

さすがにニーチェは、やっぱり良いことを言っている。


「乱暴さは人間の反抗の形式であり………略………
 不穏当な行動をするのはひとつの幸福でさえある。もし地上へやってくる神があるとすれば、その神は、不穏当なこと以外はなにもしないのではあるまいか」(ニーチェ「この人を見よ」岩波文庫pp.30)


暴力とは神-人間の目的である。
ボクが神なら、核弾頭か、太陽しか作らないけど(笑)

Note------------------------------------------------------
自由論―現在性の系譜学
酒井 隆史 / 青土社
スコア選択: ★★



<帝国>
アントニオ・ネグリ マイケル・ハート 水嶋 一憲 酒井 隆史 浜 邦彦 吉田 俊実 / 以文社
スコア選択: ★


遺産相続者たち―学生と文化
ピエール・ブルデュー ジャン=クロード・パスロン 戸田 清 Pierre Bourdieu / 藤原書店
スコア選択: ★★★★


監獄の誕生―監視と処罰
ミシェル・フーコー 田村 俶 Michel Foucault / 新潮社
スコア選択: ★★★★★

規律訓練、非行

暴力の哲学
酒井 隆史 / 河出書房新社
スコア選択: ★★★
ニーチェ-フロイト-フーコー-ファノン-キング-マルコムX



はじめての分析哲学
大庭 健 / 産業図書
スコア選択: ★★★★★
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by qsso | 2004-10-03 17:59 | 哲学ノート | Comments(0)
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