島田雅彦「僕は模造人間」

突然ですが、
あまりに本が増えまして…
いま積読本の整理をやってまして、
古い本からガンガン読んで処分しています

ふんで…
ひさしぶりにむかしの青春小説もいいかなぁっていう感じで読みました。
帯には「 80年代を代表する Bildungsroman!  」とエクスクラメーション入りだったけど
教養にロマンなんかあるわけない 教養にロマンを感じるのは団地妻だけ!
Sturm und Drang ロマン!の 間違いだろうと思った(笑)
疾風怒涛のハングオーバーロマン!
中二*セカイ系の妄想が…核弾頭になって 世界中に雨あられ…
fallout(死の灰)
そして…というふうに…
ブリーフのなかが精子でぼたぼたになるような…
…そんなフランダースの駄犬のような感動の名作です

あのころ、中二のみんなにおとずれた…ブリーフの中身を…
あますところなく♪にんじゃりばんばん♪(kpp)
…ブリーフの中身は、大いなる譫妄とともに
神をも恐れぬ勢いで肥大化し そしてついにそれは天空をも突き刺すバベルの塔になった
世界はこうして開かれたのであった…
そしてツァラは山巓に立って、こういった
「生めよ ふやせよ!」
山、切腹、オナニー、生首、女、ホモ、サムライ、母、…そんな"セカイのミシマ"が、
いざっ!つけまつける!つけまつげ!(kpp)
そんなレリホーラリホーな中二賛歌になってます…

♪ダ ダ ダ ダダ インベーダー
キミの街にも ぴーぽ ぴーぽぴぽ
ダ ダ ダ ダ インベーダー
おっしゃ Let's 世界征服(kpp 「インベーダーインベーダー」)

ってな感じで…
ぼくの感想など…糞の役に立たないので…
天才のみずみずしい文章をそのままコピペ…
「僕はオリジナルの死をつくろうと思う。僕は自分がエイズにかかったら、エリート・サラリーマンにつきまとって、感染を恐れる彼らに殺されたいし、核戦争が冗談でなく起こることになったら、東京に落とすのが一番だと街頭デモで呼びかけて、良識ある市民になぶり殺されたい。父や母は自分の死に方を考えているだろうか?。無様に生きることしか知らないのではないか。結局、お仕着せの死を阿保面して受け入れるのではないか。僕はそれを思うと両親が不憫に思えてなりませんでした。僕は人並みはずれた死に方をしますよ。三島由紀夫と同じように、しかし別のやり方で死者の隠喩になってやる。」(38頁)
「中学生になった僕はますます複雑に分裂していった。ドラマチックないいかたをすれば……阿久間一人という収まりの悪い名前にはめ込まれた時から僕の運命は、スターと浮浪者、指導者と隠遁者、天才と白痴といった緻密に歌い上げる…両極端の間を激しく往復することになっていた。」(42頁)
「僕は常に小説に巧妙なでっちあげを望んでいた。つまりリアルなお伽噺が好みとするところだった。主人公には教訓や道徳など演じてもらいたくなかった。自分の犯した罪に苦悩する人物より、苦悩を求めて罪を犯す人物の方が百倍魅力的だった。また業病を患ったとか貧しい家の生まれといったハンディを負った者が社会に抵抗もせず、ひたすら陽気に没落し続ける物語はないものかと思った。逆に容姿端麗、才知もお金もあり、生い立ちにまったくハンディのない、悩みのないのが唯一の悩みといった主人公が下手に道徳心を起こしたり、美しく没落してゆくのも気に入らなかった。「奢れる者は永遠なり」とばかりにひたすら超人的になってゆくことを望んだ。没落や成功の永久運動の涯に何があるのか僕は知りたかったのだ。現実は意外とそんなものらしいから。」(46頁)
「僕はその種の弱者になろうとしたわけではなかった。社会の庇護のもとにコンプレックスを武器にするのはあまりに常識的だ。それは弱者のふりをした侵略者のようなものだ。現代では弱者を別に存在する。例えば、何ひとつ苦労を知らずに育ち、気にかけるようなコンプレックスを持ち合わせておらず、何でも無難にこなすことのできる青年がいたとしよう。彼は誰からも羨まれるだろうが、それ以上に嫉妬され、煙たがられるはずだ。彼はせいぜい弱者面した連中のご機嫌をとって、時には故意にズッコケて見せなければ生きづらくなるにちがいない。能力をフルに生かせばたたかれる。手抜きすれば非難を浴びる。彼こそ現代の日本の隠れ弱者ではあるまいか?」(92頁)
「新聞研の部室には文芸部という名の喫煙クラブの連中もいて、一種の社交場になっていた。人数が集まれば、カードや人生ゲームに興じるのだった。大学受験を前にしての休憩というよりは老人ホームの寄り合いであった。」(104頁)
「手紙をもらって三日後に彼女は僕の前に姿をさらした。何という……暗闇と強い香気のなかでは大した美人になりそうな容姿なのだが、明るい所では細部の粗雑さが目につくのであった。」(109頁)
「ところで三島さんはご自分が最も戦後の日本人らしいとお考えになったことはありませんか? あなたは金のために書いたものも多いし、自ら肉体を張って商品になろうともなさいましたし……三島さんは御自分の本質を隠すために天皇や自衛隊をだしに使ったんだと僕は思っちゃいますね。だから尊敬しているんですけど」(136頁)

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by qsso | 2016-12-03 07:54 | 読書 | Comments(0)
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