日本人の品格

「じゃぁオトウサンたちが、会社(社会・国家)に従属していることを、すっかり忘れてしまうのは、
なぜか?
それはねぇ
たぶん、
自分から服従しているからなのよ。……」(「自由ということ」)

「節制、自制が共同体の維持のためにではなく各人の自己にとって価値あるものになるところには、新たな「公共体」の統治という力の関係の出現があった。この参加者による共同体の場合には、市民は自分が支配の地位に立ちうると同時に被支配の地位にも立ちうる。だから、支配しうるだけでなく、ちゃんと服従もできなければいけない。この面からも、節制というのは価値を持つことになる。つまり、自分を統御できるということが、他者に対して服従しうることの前提になる。要するに、他者に服従するよう自分自身を統御できるということが。そのような力の関係のあり方、いわば可逆性の権力の関係に分節するかたちで自制とか節制が価値を持ちえた。また、キリスト教の場合には教会という司牧体制それ自体がまさに生存条件なわけだから、それを存立させ、機能させるために自己を放棄すること、謙虚さを実践することとして自制、節制が役立つから、それらは価値を持ちうるということだ。」(158頁)榎並重行「ニーチェって何?」



榎並重行「ニーチェって何?」

[PR]
by qsso | 2007-03-03 17:38 | つれづれ | Comments(0)
名前
URL
画像認証
削除用パスワード