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速水敏彦「他人を見下す若者たち」

・他人を見下す若者
他者軽視の若者
社会軽視の若者
……他者軽視、
だいたい、一度だって他者重視の世の中になったことがあると思ってるんだろうか?
他者のため、世間のため、オクニのため、会社のため、あなたのため、……ため、しかし…すべては「……のため」という恩着せがましい自分のため。社会・世間・国家・地球市民主義が、でんぐり返って究極の自己中心主義。

・むかーし読んだ、政治哲学の本には、
貴族制と奴隷制(衆愚というひともいるが)という二つの柱があって、
そのふたつの政治思想の原理的発想の違いを、つぎのように明瞭に説明していた。
カキストクラシー(奴隷制)…「オマエが悪い。ゆえに私が正しい」
アリストクラシー(貴族(賢者)制)…「私が正しい。ゆえにオマエが悪い」
政治思想なんて、たいがい、どっちかの心的機制に入るというわけだ…
もちろん、ワシには……どっちが良いなんて
…いえない…(ちなみに、君が哲学の徒(プラトン)なら、アリストクラシー派じゃなきゃおかしい(笑))
ただ、現代の大衆民主主義は、
まちがいなくカキストクラシー(奴隷)的で…
大半のマスコミ人は、それを煽ってるだけだってことは、サルにも分かる。
その見方からすれば、速水さんの主張は、非常にアリストクラシー的であるのは間違いない。
このような他者を見下して自分が自ずと上げ底される(エラくなった)ような心理的傾向(奴隷的根性-速水の言葉では「仮想的有能感」)を、かつて一部の保守派も批判して、日本はカキストクラシー…、いわゆる衆愚社会に陥っている……と指摘したものだが…
そうなるとそれはいまの若者だけの特徴や傾向、まして、IT時代特有なものとはいえないんじゃなかろうか。
若者の特徴というよりは、ある(「奴隷」的)状況に陥った人間の政治的心理傾向のひとつと説明したほうが辻褄が合う?
自分に何のアドバンテージもない能無し人間は、ヒトを蔑むことぐらいしか、この世界では、なす術がない……
かといって、ワシは、速水さんのように、「だからモテナイキモイ君もキムタクの真似をすれば大丈夫」というような気休めをいう気にはなれん(笑)。

・ちなみにワシの場合、ワシがどう思おうと、世間から見ると、なんでもカキストクラシーになる。

・速水さんは、若者が時代的、社会・文化(ITメディア)的影響で他者軽視になったと無理に強調したいようだが…
傍証としてるデータ(グラフ)を見ても、むしろ辻褄の合わない点のほうが多いような…。
だいたい、乳児・幼児期の根源的な全能感(徹底的な独我論世界)から、徐々に他人という存在を認めて成熟した認識を持つよう(大人)になるという心理的発達の標準的な説を受け入れるならば、
大人から見れば、自分より年下の若者は常に幾分かは自分よりバカ(無思慮)で、無責任で、残酷で、軽薄で、その結果、他者軽視に見えるのではなかろうか?
ガキなんか基本的に他人なんかリスペクトしないから…それでガキという……のか…どうかは知らないが( ^∀^)ゲラゲラ

・どうしても現代の若者に特異性を見つけたいのなら
若者が精神的に大人になるのが遅くなっている、あるいは故意(社会的)に遅くしている(亜流の心理的ネオテニー仮説(笑))とかのトンデモ仮説の方が
辻褄があうんじゃなかろうか?( ^∀^)ゲラゲラ

・速水さんは、ITメディア技術による若者たちへの影響を危惧してる……
なにかブームが起こると、オジサンたちは、いつもそんなことを言うけど、
ワシには、よくある若者ブームのひとつとしか思えん。
たしかに、ITメディアの場合、
オツムが弱いひとほど、いわば「初めての知的興奮!」みたいもんを味わってしまうのか、
ドーパミン、ドバドバで脳内フィーバー!状態で…アツくなってしまう傾向にあるような…気はする
(だいたい、そんな興奮してアツくなってる動物に何を言っても…馬耳東風…だろう)
しかし、そんなもんが長く続くとは思えない。
新しいブームがきたら、まえのブームなんか三日経ったら忘れる…んじゃないか
若者ってそんなものじゃないかなぁ
ワシはそうだったが…( ^∀^)ゲラゲラ

若者っていっても、ワシぁむしろ
いつの時代も、一握りの実直で慎重で、どんなことでも石橋を叩いた上に右顧左眄して渡るような賢い人間と、
そうでないワシみたいな軽薄な薄らバカの大多数が居るということじゃないかな~

・ハヤリ(流行)
「面白き事なき世を面白く」高杉晋作
厭きたら、また、なんかが始まるだけ…退屈論か!?(笑)

・たしかに、ワシもこのブログで、
「思春期的全能感」って言葉で、思春期(全能感-有能感)をひきずったまま大人になったバカが
マスコミやメディアで乗せられ煽られして余計にバカになっていくクルクルパーサイクルがメディアや一部の教育…広く世間の…なかに出来上がっているというような指摘を何度もしているので、
重なる部分があるとは思うが…ワシの場合、ターゲットはむしろ速水さんやワシたち大人にある。

・基本的に駄目なところは、
「みんなで支えあう農耕社会」(204頁)
というような「ムカシは良かった」
「ムカシの若者は…」的な平板な歴史意識。

・じゃぁ逆から考えよう
速水さんは、どんな若者だったら、(見下してないと)納得するのか
まとめると、思いやりがあって、客観的な視点で、バランス感覚があって……
「自らをあるがままに評価し、必要な時に他者に素直に助けを求める…」(95頁)…若者。
…なかなか大人にもいない好人物…。
そんな素晴らしい若者ばっかり実際居たら息が詰まりそう……
それはともかく、
上のような好人物は、世間(他者)第一で、実直で慎重で、どんなことでも石橋を叩いた上に右顧左眄して渡るような官僚的で老成した若者とも言えるわけで…
それが、(速水さんのような)見方によっては、
やる気がない、自信がない、臆病、余裕がない…ということにもつながるのではないか?

・最近、とみに若者がバカになったとか、国民が恥知らずで愚かになったというようなハナシを聞くが、
いつだって
大多数のバカと少数の官僚的で賢い人間がいるだけではないか?
かつて、バカで恥知らずで愚かでないひとたちがドンダケ!いたのか??疑問。

・「バカ野郎!」のひとことで済む話。
「仮想的有能感」という概念は、必要ない。

ムカツクやつはムカツク
それだけ…
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