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(はじめに断わってくおくと、私は書評レベルのものを書ける能力はございません。いままでにも、書いたつもりもありません。)

五十代にして、自分の人生(過去の自分)を爆破しちゃったおっさんの物語(バイオグラフィー)
過去の自分へのレクイエムのような作品

もし夜… 寝ている時、
神様が一度だけ
「斎藤工とおまえの心を入れ替えてあげる?」
と言われたら どうする?
斎藤工の肉体的容姿にワシの心をもったオトコ

どんなにみじめでも
ニセの人生を生きるよりはマシ
だと思うだろうか?

主人公は、
うつ病から会社をドロップアウト
不運続きの悲劇のヒロインのように思っていたが…
そのどん底によってぺリアゴーケー
うつ病を克服、本当の自分の人生、または家族を見いだしていく再生・覚醒譚 洞窟のイドラ タウマゼイン
病気になったのもドロップアウトしたのも不運ではなくて
むしろ必要だった…「したかったのだ」と。
まるで amor fati…
必然をもって徳と為す

そんなことをいっても
一般的にはアラカンフリーターは、
幸福とは言えない、
人がうらやむようなもんじゃないだろうが!
という御貴兄もいらっしゃるでしょう…
たしかに…
しかし主人公は、もう同年代の社会的に立派で幸福な人を
否定したり羨んだりしないし、反感すら抱かない
むしろ、彼等の社会(会社)的価値観を受け入れ、
感謝すらできる
主人公である彼は自分の運命を受け入れる
彼は彼なりの真実らしきものを見つけ、
消極的な暗い(ニセの)ニヒリズムを克服したのだ
いや、否定したり羨んだりしないし、反感すら抱かない
むしろ、彼等の社会(会社)的価値観を受け入れ、
感謝すらできる
事によってしか、この復讐(ルサンチマン)は完成しない

そのさきになにがあるのか
「明るいニヒリズム」(中島義道)がある

上記ようなことは、小説には、まったく書いてないが
そういう小説である…というのが私の報告である(笑)

内容については、他のレビューを参考にしてほしい

蛇足の蛇足
小説は三人称だが、著者が自分の過去と真摯に向き合うために淡々と書かれたものだけに、
多少エンタメ要素が不足しているのは、しょうがないのかもしれないが…
自分あてのバラバラの手紙のような形式で書かれてたら、もっとアテンションの高いものになっていたような気がする
それを読者が繋ぎ合わせて、読者なりの解釈を許すような工夫がされてもよかった。

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