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リスを実装する (Kindle Single)

円城 塔/null

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人類がはじまって以来、テクノロジーは「人間」の「ジツゾン」を変化させてきた…
ていうか「人間」という存在はそういうもの…みたい
なことはハイデガーやらサルトルやら…が言ってたような気がす

そういった意味で人間は「人間」を実装してきた
「パンツをはいたサル」「パンツをはかないサル」をはじめ
リスだろうがヤギだろうがジェイソンだろうが
いろんなものを実装していく能力を持っている

ぼくらはあくまで物理法則下で
ランダムと順次の行動をくりかえしているだけであるが
嬉しいことや悲しいこと…ことが連続しているようにつねに感じる

じゃぁ悲しいことや、楽しいことは
いかにして成り立っているのか?

自由
自在
三昧
脱落
放下…

命題は存在しない
という不条理な「世界」にあって 法則理性に、ぼくらはなにを見ているのであろうか?

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バイクが高速コーナーを立ち上がって
直線で、小さなスネーキングが増幅して、気づいたときにはすでに体は宙に投げ出され、ハイサイドを起こしたような

桐野夏生の「グロテスク」のように…個性的なキャラクターを駆使して、
それを描ききった作品ではない…
一般人の日常の他愛もない噂話、妬み、僻み、嫉み…
そんなどこにでもある日常の小さな積み重ねが、
小さな小さな歪みが…
いきなりジャンプ(ハイサイド)した…

もっとも、そのジャンプそのものはこの作品には描かれず
凡庸な人間の暗く冷たく小さく貧しく、そして残酷な告白が丹念に繰り返され
それを無責任なマスコミ、ネット野次馬が右に左にドリフトさせ増幅させる…過程を描いているのみである

いつハイサイドするか
なぜハイサイドするか
それはライダーにはわからない
わかっているのは
何かが少しずつ少しずつ壊れていくことだけである

笑ってしまえばいいのに…

「…大体が人間性というものは、馬鹿げていて、悲しいものですよ。しかし、もし人生が君に寛大ということを教えたならば、人生は泣くことよりもむしろ笑うことの方が多いのがわかるだろうと思いますよ」サマセット・モーム「この世の果て」
(谷沢永一さんの孫引きです)

白ゆき姫殺人事件 (集英社文庫)

湊 かなえ/集英社

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悪党のリバース

雨之森散策/null

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悪党(薬の売人)が呪いで善行しかできなくなるといった
設定は凡庸だが、うまく描けていると思う
文章が軽妙でリズムがいい。ドラマ展開もテンポよく飽きさせない
読んでいて楽しい。すらすら読める。
オカルト設定だが、サスペンスで、
ちょっぴりコメディなところを忘れない
もっとも印象的だったのは…
サル子のキャラ造形
いいねぇ
地下チンピラの殺伐とした人間関係のなかで
唯一オアシス的存在のトリックスター
物語中央で燦然と光り輝いている

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