万城目学「プリンセス・トヨトミ」

プリンセス・トヨトミ (文春文庫)

万城目 学/文藝春秋

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歴史、異世界ファンタジー、ミステリー、アドヴェンチャー、コメディー、郷土愛
いろんなものをぶっ込んでくるけど、
基本はコメディー だと思う。けど…
マキメワールドというと
「どこか、新しい世界の扉がパタンと音を立てて開いたような」(522頁)
いつも見なれた日常の風景のなかにこそ異世界の扉が…みたいな…ファンタジーADV
「どうせ真っ赤なウソなら、ウソのマコトを書こう」みたいな…
シリアスじゃないから…まじめなひとには向かないと思う…たぶん(笑)

しかし、この本、キャラベースのドラマとして読んでいくと、ものすごくつまらない。
軽い調子の文体。なにを描くでもない、のらりくらりの展開…
「カタっ」と音がした瞬間に走り出すマインカートコースターのような目も眩むようなスピード感もない後半。
五百数十ページ…無駄に長い(笑)
なあんじゃぁこらぁ…
でも、読み続けられたのは、そこが「大坂」だったからかなぁ
つまり、描き出されてるのはプリンセスでもトヨトミでもない…著者の愛する故郷「大坂」だという気がする。
かつて世界最大の都市大大阪
大日本人ならぬ 大大阪人小説
大坂人テーマパーク小説 とでもいうか…
しかし、それにしても合理主義、個人主義の大阪人ファンタジーが、なぜ没個性的な大阪人ファシズムみたいなもんになってしまうんだろうか?…(はっきりいってそれはたしかに怖い…)
それが万城目ワールド
「どこか、新しい世界の扉がパタンと音を立てて開いたような」(522頁)
もうちょっとファンタジーで割り切らなあかんのやろうけど…
ジジイには無理でした(笑)。

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by qsso | 2017-08-27 18:29 | 読書 | Comments(0)
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